郵便局あての不思議な住所…
ある日、うちの店にちょっと変わった注文が入りました。
お届け先の住所が「地番のない都心の郵便局」になっていたのです。
最初は「私書箱かな?」と思ったのですが、よくある私書箱用の固有番号もなし。宛名は韓国の方のような名前で、少し不思議に感じました。そこで、Google Earthで周辺を確認してみると、やはりそのあたりには家屋は見当たらず、高層ビルばかりの地域でした。
毎日来てくれる郵便局員さんに聞いてみたところ、「あぁ、それはたぶん郵便局の仕分け業務ビルかもしれませんね。大きな郵便局だと、海外行きの郵便を仕分けする専用ビルがいくつかあって、そこに勤務している人でしょう」とのこと。
つまり、その住所に送れば勤務先で直接受け取れるようになっているということなんですね。宛先が韓国人名だったので、もしかしたら韓国宛の郵便事業に従事している方かもしれません。
「仕事の合間にお土産でも受け取るのかな?」なんて想像しながら、そのまま発送してみたところ、無事に配達完了。ちょっと不思議な住所も、裏側にはちゃんとした理由があるんですね。
国際郵便にまつわる小さな発見
時々海外向け出荷代行業者から注文が入ることがあります。商品は代行業者へ送付するだけで手順は難しくないのでトラブルにあったことはありませんでした。
私は普段、中国の「S〇〇〇」や「T〇〇〇」などの激安サイトで買い物をしないのですが、あのびっくりするような価格設定と送料無料には、正直不思議でなりません。
ある日、YouTubeで「国際郵便の仕組み」について話している動画を偶然見つけました。そこで語られていたのが、「発展途上国から先進国への郵便は、送料を先進国が負担する決まりがある」という、びっくりするような話。
調べてみたら「万国郵便連合(UPU)」という国際機関の取り決めで、途上国からの郵便物は、長い間、先進国側が一部費用を負担する仕組みになっていたんです。
つまり送料は日本人の税金で負担かな?
イタリアにぬいぐるみを送ったカップル
クリスマスが近づいたある年、若いカップルがやってきました。購入した品は大きなぬいぐるみで、宛先はイタリア、これから品物を持って郵便局へ出向く予定だとか。
「クリスマスまでに届くかなぁ……ちょっと不安気」、すでにクリスマスまで1週間しかない状態。私は思いました。「……これは、厳しいかも」と。
国際郵便って、タイミングも運も大きく関わるんですよね。「早めに準備、大事!」と心の中で話しました。
本当に商品の配送だけでも知らないことが多く、学ぶことが多いのです。
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