インターネット販売を始めてから、気づけば10年ほど経った頃。
「そろそろ大きなモールにも出してみようか」と思い、楽天市場に出店することにしました。
最初に依頼したのはTopページの制作だけ。
依頼先は個人事業主で、「普段は車の広告HPの仕事をしているんですよ」と話してくれました。先払いで、納品後1ヶ月間はページ修正に対応する、という契約。
ところが、いざ納品されてみると、alt欄の店名が間違っていたり、色々修正が必要だったり、
メールで修正依頼を送っても、なぜか返信が来ない。
あれ? もしかして、これが噂の「とんずら」…?
まあ、本業が忙しくなったのかな、と一応は良いように解釈しましたが、もちろん楽天市場には状況を通告しました。
それよりも強烈だったのが、毎日のようにかかってくるHP制作会社からの営業電話。
「接客中なので電話営業はやめてください」と伝えても、まったく止まらない。
それなら、ということで
「一度お店に来て説明してください」と言ってみました。
来店した担当の男性は、簡単な説明をしたあと、いきなりこう言いました。
「HP制作には30万円以上かかりますけど、払えますか?」
……は?
何様ですか。
あまりの言い草に、失礼すぎ。
そんなこんなで迎えた、楽天市場で初注文は
大阪の某マンション最上階にお住まいの女性で、アクセサリーを5点、プレゼント用に包装希望。支払い方法は代金引換。
出店したばかりだったので、こちらも気合を入れて丁寧にラッピングし、クロネコヤマトで即出荷。
ところが一週間後、ヤマト運輸から電話が入りました。
「不在票を入れても、受け取りの連絡がないため、返送になります」
えっ……。
こちらからもメールや電話で連絡を試みましたが、まったく音沙汰なし。
結局、商品はそのまま返送されてきました。
要らないなら、一本メールでも電話でもくれればいいのに…。
往復の送料はもちろん当店負担。はい、赤字です。
ストップ! イタズラ注文!
当時の楽天市場では、新規出店店舗が目立つようにページで紹介されていました。
そのせいか、「新規店はイタズラ注文に遭いやすい」なんて噂もありましたね。
注文操作に慣れていないとか、説明文が細かく書かれていないとか、理由はいろいろ言われていました。
当時はまだカード決済が今ほど主流ではなく、代金引換は便利でよく使われていた時代。
でも、この一件をきっかけに、代金引換は一切取り扱わないと決めました。
それくらい印象に残る出来事だったんです。
もちろん、この迷惑注文については楽天市場にも報告しました。
楽天では、悪質と判断された顧客はリストアップされ、他店舗で注文する際に「要注意」とマークされる仕組みがあります。
たぶん今でも「危ないお客さんリスト」に名前が残っているんじゃないでしょうか。
商売って、ネットでもリアルでも
人との信頼で成り立っているんだなぁと、しみじみ感じた出来事でした。

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