お店を開業して驚いたことのひとつ。それは、驚くほど頻繁に「宗教の勧誘」がやってくることです。
接客業である以上、最初は「お客様かな?」と思って丁寧に対応するのですが、最近ではその独特の空気感でピンとくるようになりました。
漫才のような二人組と「心の呪文」
特に要注意なのが、女性二人組のパターンです。 店に入るなり、まるで打ち合わせでもしてきたかのような掛け合い(まさに漫才!)で、商品をこれでもかと褒めちぎります。
「あら素敵!」「本当、センスがいいわね〜」と喋りまくり、こちらの警戒を解こうとするのですが、そのうち会話の内容がプライベートに食い込んできます。「お住まいはこの近く?」「オーナーさんは貴方?」
この質問が出たら、私の中の「勧誘アラート」が鳴り響きます。心の中で「早く帰って〜」と呪文のように唱えながら、ひたすら嵐が過ぎるのを待ちます。お店を出していると、「お布施をたくさん出せる人」というリストにでも入ってしまうのでしょうか?
裁縫教室の看板と、消えたキーホルダー
かつて、店の上階に某宗教団体が「裁縫教室」という名目で部屋を借りていたことがありました。 ある日若い女性たちが、布団一つ持っただけの簡素な荷物で、次々と軽自動車で乗り付けてくるのを見かけました。共同生活をしているようでしたが、夜な夜な部屋で騒ぐらしく、他のマンション入居者から苦情が出るほどでした。
夕方になると駅前へ勧誘に出かける彼女たち。その中の一人が、時々ふらっと店に来ては、商品棚の前で立ち尽くすのです。 ある日、声をかけても返事はなく、ただじーっと一点を見つめている、そして、私がふと目を離した隙に、商品を握りしめて店を飛び出して行きました。
盗られたのは小さなキーホルダー。金銭的な被害はわずかでしたが、個人的な財布も持たされず、金銭的に支配されている彼女たちの暮らしを思うと、なんとも言えない切なさが残りました。若くしてそんな生活を強いられるなんて。
「人それぞれ」で片付けられた不信感
選挙が近づくと、政治とも繋がりのある某団体の勧誘がよくありました。 その人たちは必ず私の住所を聞きます。「あなたにぴったりの集まりがあるの」と勧誘、もちろん私ははっきりとお断りしました。
以前、HP作成のボランティアでその団体の関係者に数週間後にインタビューをする約束をした際、事務所が移転していたという驚きの出来事があったのです。その「信じられない経験から関わりたくない」という話を伝えたところ、その勧誘の女性から返ってきた言葉は「まあ、人それぞれだから……」
同じ信仰を持つ仲間として、せめて「代わりに謝ります」くらいの言葉が出るかと思いきや、あまりに無責任な反応に絶句してしまいました。それ以来、その女性は店に来なくなりましたが、道ですれ違う時は私から軽く会釈、大人の対応を貫きました。これが一番の防衛策かもしれません。
そして、季節は巡り…
季節がクリスマスに近づくと、こちらは子供がいる3人組がよく来店しました。 また年末はなんと虚無僧(こむそう)姿の男が現れて。。。店ドア前で私が出て行くまでお経を唱えるので、こちらにはお布施を出してました。
店舗経営は、神様と縁が深いです。

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