「香害」は大人も子どもも同じ
最近、NHKの全国ニュースで「子どもたちの香害」が取り上げられたと聞いて、私自身もドキリとしました。ニュースは見ていないのですが、「ついに取り上げられたか!」というのが正直な感想です。
私自身、人工的な香料で気分が悪くなることが昔からよくありました。特に世の中が「朝シャン」ブームだった頃。濡れた髪から漂うヘアリンスの香りをプンプンさせて電車に乗ってくる女性が隣にくると、もう地獄でしたね。ご本人は全く気にならないのでしょうけど、私は気分が悪くなってしまい、座席を立って逃げることもしばしば。
当時は「私だけかな?」と思っていましたが、最近は香りの強い柔軟剤や洗剤も増えてきて、「香害」という言葉をよく耳にするようになりました。大人ですら辛いんですから、匂いに敏感な子どもたちが体調を崩してしまうのも当然かもしれません。
光触媒加工の話
昔、光触媒加工の造花を販売していたことがありました。光触媒は、光の力で空気をきれいにする技術、「光るの?」と聞かれたり、「空気清浄効果なんて気のせいじゃない?」とからかわれたりすることも多かったのですが、長時間ドライブで車内に置いておくと、子どもの車酔いが軽減したと友人に喜ばれたことがありました。なのでタクシー会社に営業に行こうと思ったこともありました。
光触媒加工は目に見えない効果だからこそ、信じるか信じないかはあなた次第、みたいな怪しい話に聞こえてしまうこともあったんです。
解決策はあるの?
人工香料は、本当に気づかないうちに私たちを攻撃しているのかもしれません。先日100円ショップに行った時、赤ちゃんをバギーに乗せたお母さんを見かけました。赤ちゃんはギャン泣きしていて、見ているこちらも辛くなるほど。おそらく原因は店内の独特の刺激臭ではないでしょうか。早く空気のいいところへ移動させてあげて…と心の中で願いました。私も長居は無用とそそくさと移動します。
タバコやペット、カビなど、匂いは様々な形で私たちの生活に存在しています。美術館では絨毯カビ臭さを感じマスクを外せません。体中からヤニ臭い男性、猫の匂いがする女性が来店するとイヤミっぽく「タバコ?」「猫何匹?」と話すこともありました。本人は気づいていないことが多いので、「よくわかるね!」と驚かれます。
自分にとって良い香りでも、誰かにとっては苦痛になることがあリます。気づきにくいからこそ、もっと敏感になるべきなのかもしれません。
お互いが心地よく過ごせるように、風通しの良い人生を送りたいですね。


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